耳漏(浸出液)や耳出血は、耳のさまざまな病気から起こります。

多くは緊急性がない病気ですが、まれに手術の必要な病気が原因になっていることがあります。

耳漏、耳出血の前後から、耳鳴りやめまいなどがある場合や、頭痛、吐き気、発熱がある場合は、検査を急ぐ必要もあるので、医師に他の症状も話しておきましょう。

耳漏、耳出血には原因があり、その原因を突き止めることが治療の一歩になります。検査では、疑わしい病気に応じて、聴力検査や、CT・MRIなどの画像診断、組織検査が必要になります。

点耳薬の用途と用量を守りましょう。点耳薬は細菌を殺す抗菌薬で耳漏を防ぐ薬ではありません。耳漏が出なくなったからといって自己判断で薬を中止したり減量したりしないようにしましょう。

外リンパ瘻や髄液瘻と診断された場合は重いものを持ったり、強くいきんだりするのを控えます。便秘の場合は申し出て、下剤を処方してもらいましょう。

急性中耳炎や真珠腫の場合は、まれに感染が脳に及ぶことがあります。頭痛や吐き気、めまいなどが生じたらすぐに受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 入浴や洗髪は普通にしてかまいません。
  • 夜間の耳漏は枕にタオルをあてて耳漏による汚れを防ぎましょう。
  • 分泌液を除くために綿棒でふいたり、ティッシュペーパーなどを耳に詰め込まないでください。皮膚が傷つき感染の原因になります。
  • 水泳などウォータースポーツは許可が出るまで控えましょう。