鼻漏(びろう)は、なんらかの刺激により鼻汁量が異常に増える状態をいいます。

後鼻漏(こうびろう)は、その鼻漏が鼻からのどへ流れ落ちた状態をいいます。鼻汁が増加し、粘り気が増して排除できなくなったときに自覚します。

鼻漏には膿性と水様性があります。かぜ症候群や急性鼻炎、アレルギー性鼻炎などでは水のような鼻漏が見られます。細菌が感染した副鼻腔炎などでは粘り気のある膿性の鼻漏がみられます。

鼻漏に血液が混じっていたり、悪臭がしたりするときは、異物や悪性腫瘍が原因の場合もあります。

検査は、問診と鼻の診察が行われ、必要に応じて鼻漏中の細胞検査やX線検査などを行います。後鼻漏は内視鏡検査で診断します。ただし、常に鼻漏とは限らないので1回の検査では確認できないことがあります。

鼻漏や後鼻漏を引き起こしている病気を治療します。

鼻漏や後鼻漏の原因となる病気の多くは、命に影響するような重い病気はほぼみられません。しかし、まれに悪性腫瘍の場合があるので、長期にわたって症状が続くようなら専門病院を受診しましょう。