咽頭は食べ物と空気の通路です。咽頭の痛みや食べ物を飲み込むときの痛み(嚥下痛)は、多くは咽頭や喉頭とその周囲の異常から起こることがほとんどですが、食道や心臓、胸部の大血管の異常によっても症状が起こることもありますので注意が必要です。

問診、視診のほか、必要に応じて咽喉頭内視鏡検査、頸部造影CT検査、血液検査などが行われます。

治療は、原因によって異なります。

痛みのため、水分や食事を摂取できない場合は、入院のうえ、点滴治療を行います。

気道狭窄で特に喉頭蓋炎を伴う場合は、急速に進行し、窒息する場合があります。実際、毎年、年間で何名かは急性喉頭蓋炎が原因で亡くなっていることが報告されています。気道狭窄の恐れがある場合には入院のうえ、呼吸状態の観察を行います。場合によっては、気管切開などの緊急対応が必要となることがあります。

糖尿病や循環器疾患の既往があったり、人工透析を行っている場合には、これらに対する管理も重要です。