口内炎は、口の粘膜にできる炎症で、痛い、赤い、腫れる、熱っぽいという症状が見られる病気です。

いろいろな種類の口内炎があります。もっとも多いのが口の中に小さな白い膜を張った多数の潰瘍(アフタ)ができるアフタ性口内炎です。

アフタ性口内炎はほかに症状がなければ検査を行うことはあまりありません。しかし、他の口腔粘膜の病気が疑われるときには、細胞診や組織検査を行います。細菌やウイルスの感染が疑われるときは血液検査や微生物検査を行います。

口内炎の症状をやわらげるためには口腔の清潔を心がけます。炎症部位を刺激せず、歯磨きやうがいで口腔の清潔を保ち、喫煙を控え、刺激物を避けます。合わない入れ歯や差し歯、虫歯で欠けた部分を放置しないようにしましょう。偏食せず、栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。

アフタ性口内炎には副腎皮質ステロイド入りの軟膏や錠剤を使用します。ウイルスやカビが原因の口内炎の場合は抗ウイルス薬や抗菌薬を用います。

口腔粘膜には将来的にがんになりやすい病気や呼吸困難を起こしやすい病気などの症状が現れることがあります。口内炎がなかなか治らない、腫れが強いというときは受診し、原因を確かめておきましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 口の中のセルフチェックを欠かさないようにしましょう。自分で口内炎を発見することもできます。