体部白癬とは、いわゆる「たむし」です。水虫と同じカビ(白癬菌)が原因の皮膚病で、丸い紅斑をつくります。周辺が少し盛り上がり、水疱や丘疹(ブツブツとした発疹)が見られます。
日本人の場合は、足白癬の人が多く、そこから自分の体に感染させるのが大半です。家族に白癬の人がいれば、そこから感染することもあります。動物から感染することもあります。また、スポーツなどで体から体に感染する菌もあります。
多くは塗り薬で治療します。1日1回、入浴後に、症状のあるところから3㎝くらい外側まで塗れば完治させることができます。
塗り薬を塗りにくい場所に病変がある場合や難治の場合には、飲み薬を服用します。
白癬菌は症状がなくなってもいます。薬は症状が消えても、1週間くらいは塗り続けます。塗る範囲が狭かったり、塗るのを早くやめたりすると再発の原因になります。
薬で、患部が赤くなったりかゆみが出てきたりしたときは薬によるかぶれなので、外用薬はすぐに中止しましょう。
足に症状がある場合は、それについても受診して治療しましょう。
市販薬には多くの成分が含まれ、かぶれのもとになることがあるので注意しましょう。