ムコール副鼻腔炎、肺感染症は、ムコール菌という真菌(カビ)による感染症です。副鼻腔や肺に感染します。

症状としては、顔面痛や頭痛、発熱、眼窩蜂巣炎(がんかほうそうえん)(*)、眼球突出、脂性鼻汁などがみられます。肺に感染すると湿ったような咳、高熱などがみられ、命に関わることもあります。

*眼窩蜂巣炎:眼球が収まっている骨で囲まれているスペース(眼窩)に強い炎症が起きる病気

治療の基本は、入院しての抗真菌薬の点滴投与と、手術による感染巣除去です。根治のためには手術が必要になります。

抗真菌薬では、リポソーマルアンホテリシンB(またはアンホテリシンB)が最も効果があるとされています。状況によっては、これに別の抗真菌薬(ミカファンギンまたはカスポファンギン)を組み合わせて使用することもあります。

抗真菌薬の副作用で腎臓が障害を受けることがありますが、治療を最優先させる必要があります。

腎臓の機能が低下した場合には、血液透析による治療が一時的または長期的に必要になることがあります。