がん性腹膜炎は、悪性腫瘍が進行し、腹膜へ転移することによって起こります。

症状としては、腹水、吐き気・嘔吐、腹痛、尿閉、黄疸などが見られます。

がん性腹膜炎を引き起こしている悪性腫瘍(原疾患)を診断するためにCT検査、超音波検査、上下部内視鏡検査など、疑われる原疾患に応じた検査を行い、診断をつけます。

原疾患に対して手術や化学療法を行い、並行してがん性腹膜炎を軽減する緩和治療を行います。腹水がたまっている場合は針をお腹の中に刺して腹水を取り除く(腹水穿刺)など、病態に応じた処理が必要となることがあります。

食事がとれなくなる、排便や排ガスが止まった、腹痛や膨満感が増強した、頻回な嘔吐がある、尿が出なくなる、皮膚が黄色くなるなどの症状が出現したときは、がん性腹膜炎が悪化している可能性があります。すぐに受診しましょう。

抗がん剤治療を行っているとき、抗がん剤の副作用と思われる症状が強く、処方された薬では症状が改善しないときは、すぐに受診しましょう。

体重や腹囲は毎日測定しましょう。