聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)は、聴神経を包む細胞から発生する腫瘍で良性です。比較的多く見られ、他の部位に転移することはありません。
ただし、腫瘍が大きくなると脳幹の働きに障害が生じるので、生命に危険が及びます。
検査は、難聴やめまいを調べる耳鼻科的検査と、聴神経腫瘍を調べる頭部MRI、CT検査を行います。
腫瘍の大きくなる速度は個々人によって違うので、腫瘍が発見され小型の場合は、経過観察し、必要に応じて治療することが多いです。
治療法としては、ガンマナイフと呼ばれる病変部だけを選択的に照射する定位置放射線治療を行うか、手術で腫瘍を摘出します。腫瘍が3cmを超える場合は、ガンマナイフでの治療はできません。
経過観察の場合は6カ月から1年単位で定期的に受診します。
めまいや難聴などの症状が出た場合はすぐに受診しましょう。