肩関節運動障害としては、主なものに腱板断裂(けんばんだんれつ)と五十肩、石灰性腱炎があります。
腱板断裂は、上腕骨を引き付ける働きをしている腱板が断裂したもので、切れると痛みが走り、力が入らなくなります。
石灰性腱炎は、肩腱板にリン酸カルシウム結晶が沈着することで起こる炎症です。非常に強い肩の痛みが生じます。しかし、痛みは1週間ほどたてば治まります。
五十肩は、原因は不明ですが、物を取ろうと手を伸ばしたり上げたり、腕をまわしたりすると肩関節に痛みが走り、手を動かすのがつらくなります。しかし、6カ月から2年くらいで軽快します。
視診や触診、X線検査などで診断します。必要に応じてCT検査や超音波検査が行われることもあります。
腱板断裂は、治療によって痛みなどの症状が軽くなれば、断裂自体は治す必要がありません。日常生活や仕事に困るようなら、切れた腱を手術で修復します。
石灰性腱炎は、腱板に針を刺して石灰を吸引するなどして痛みをとります。
五十肩は、初めに消炎鎮痛剤や湿布などで痛みをとり、後半は肩の動きをよくするように気長に運動をします。
夜の痛みがひどくなるようなら受診しましょう。
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