肩関節は体の中でもっとも脱臼しやすい関節です。
転倒や転落、スポーツの接触プレーなど起こります。
10~20歳代で初めて肩関節脱臼を起こした人の50%以上がその後、何度も脱臼を起こすようになります。
X線検査で脱臼の有無とどの方向に脱臼を起こしているかを確認します。神経損傷や血管損傷を合併している場合は、筋電図や血管造影などの検査を行う場合があります。
代表的な症状は肩の激しい痛みです。
できる限り早く脱臼を元に戻す必要があります。重りで牽引するといった保存療法が困難な場合には、手術が必要になることがあります。
神経損傷や血管損傷を合併している場合は、その治療も行います。
三角巾などの固定(外固定)で治療した場合は、固定を外したあと適切なリハビリテーションが必要です。
保存療法で治療した場合、いったん治っても、その後再び脱臼することがあるので、注意しましょう。