胸郭出口症候群とは、鎖骨周辺の、腕や手指に行く末梢神経の束がある胸郭出口で、神経が圧迫されたり引っぱられたりして起きる絞扼性(こうやくせい)神経障害です。

症状としては、腕の痛み、しびれ、だるさなどがあげられます。

吊り革を持つような腕を上げる動作によって症状は悪化します。また、重い荷物を持つなど腕が下方に引っ張られる動作によっても症状は悪化します。

検査では神経圧迫について調べます。

治療は症状を悪化させる動作をさけ、消炎鎮痛薬などの内服と運動療法・装具療法などの保存治療を行います。

保存治療では効果が得られず、神経圧迫がある場合は手術を検討します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 背筋を伸ばしたよい姿勢を心がけましょう。
  • 椅子の高さを調整し、机とのバランスを取り、背中が丸くならないように注意しましょう。
  • 肘掛椅子に座り、腕や肩甲帯を固定保持すると症状が改善します。
  • 重い荷物を持ったり、腕を上げたりするなどの動作は控えましょう。