リウマチ肘とは、リウマチが原因で関節に滑膜炎が生じ、関節が破壊された状態をいいます。リウマチを患った患者さんの3分の2に見られます。
症状としては、肘関節の痛み、腫れ、運動障害です。
関節破壊については、X腺写真や3DCTにより検査し、重症度を評価して、治療法を選択します。
治療には痛みなどを炎症鎮痛薬などで解消する保存療法と、滑膜切除術や人工肘関節に置換する手術治療とがあります。
保存療法・手術療法ともに、リウマチの内科的コントロールが前提です。
手術の場合は、入院が必要で、手術後4週間はリハビリテーションを行います。
人工関節形成術を行った場合は2㎏以上の重いものを持ち上げないようにしましょう。また、転倒も人工関節周辺の骨折に関係するので、環境を整備し転ばないように注意しましょう。
人工関節の緩みや破損をチェックするために、1年ごとの定期検診が必要です。