テニス肘といわれる上腕骨外側上顆炎は若い人には発症せず、中年以降に多い疾患です。

手首を反らす(背屈させる)筋肉のうち、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん:手関節の外側の筋)起始部に常時、力が加わることによって、また年齢的な変化によって発症します。

テニスなどによる、上肢や手の酷使が誘因となります。

早期診断、早期治療を行えば予後は良好です。

検査は、理学的所見や単純X線撮影、MRI検査などが行われ、診断されます。

治療法は、保存療法が有効です。腕や手の酷使が原因なので、使用頻度や使い過ぎに注意すれば症状は緩和します。

6カ月~1年経っても改善が見られない場合は手術をします。手術後はリハビリテーションが重要です。