TFCC損傷とは、手関節(手首)の小指側にあるくるぶし状の骨の付近の軟部組織が損傷された状態をいいます。

原因としては、転倒などによる大きなケガで生じる場合と、テニスなどのスイングの際に繰り返される動作で徐々に生じる場合とがあります。

症状としては、手関節の不安定性、痛み、力が入らない、手の内回しや外回しがやりにくいなどが挙げられます。

治療には保存療法と手術療法があります。

保存療法は、ギプス固定とサポーター固定とがあります。

保存療法で、3カ月たっても改善されない場合は手術療法を行います。とくに、橈尺靭帯(三角靭帯)が断裂している場合は、損傷の大きさによっては早期に手術をしたほうがよい場合があります。

最近では関節鏡を用いてTFCCの損傷を修復することも可能になってきました。