デュピュイトラン拘縮(こうしゅく)とは、手のひらにある、物を握りやすくする手掌腱膜(しゅしょうけんまく)という膜がひきつれて、こぶのようなものができ、徐々に指を伸ばしにくくなる病気です。手指が変形してきます。

この拘縮は、薬指や小指に多く見られますが、他の指や足の裏にもできることがあります。半数は両手にできます。痛みや腫れはありません。

原因は不明ですが、手掌腱膜が線維化することと関係があるのではないかとみられます。40~60歳以上の男性、糖尿病の男性に多く見られます。

治療は、拘縮(動きが制限された状態)が軽度の場合は経過観察をします。指の変形が進み、机の上に手を平らに置くことができなくなるような重度の場合は、こぶのようなものができた手掌腱膜を取り除く手術を行います。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 指の拘縮に注意して、できるだけ指を伸ばすようにしましょう。
  • 糖尿病の人は、糖尿病の治療もしっかり行いましょう。
  • 節酒しましょう。