ガングリオンは、手首にできる良性の軟部腫瘤(こぶ)です。ゼリー状の内容物が入っています。
診断は容易です。穿刺でゼリー状の内容物が確認されれば診断は確定します。
放置しても問題はありません。自然に袋が破れて腫瘤が縮小することがあります。痛みが強くなり、腫瘤が気になるようなときは治療します。
治療には内容物を穿刺する保存的治療と、腫瘤を摘出する手術的治療があります。手術的治療として、より侵襲の少ない手関節鏡視下手術も行われています。
手術の場合は、根元までしっかり腫瘤を摘出する必要があります。術後は積極的に手を使用し、拘縮(こうしゅく:運動が制限される状態)を予防します。