プライサー病とは、手首にある舟状骨(しゅうじょうこつ)が骨壊死する病気です。

原因は不明ですが、手舟状骨の70~80%の栄養を支えている動脈枝が途絶えたり、隣接する骨との間の靭帯経由の血流が障害を受けたりして起きると考えられています。全身性エリテマトーデスの膠原病や、ステロイド治療・化学療法が発症のリスクになることがあります。

症状としては、手関節の橈骨(とうこつ)の背側の腫れ、疼痛、手関節の動く範囲の制限(手関節可動域制限)、握力低下などがみられます。

検査は、単純X線写真、MRIなどを行い、病態や病期の診断をします。

軽症の場合は、保存療法として、手関節固定用スプリントによる局所安静、消炎鎮痛剤内服・外用薬の処方を行います。

徐々に進行するので、病態をみて手術を行います。手術療法では感染予防と適切なリハビリテーションが必要です。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 手の使用頻度を減らすと軽快することがあります。手指の安静を心がけましょう。