脳性麻痺は、母胎内や分娩時、誕生直後に、脳の病気やケガにより脳に障害が起こり、手足や体を動かしづらくなる病気です。

麻痺は、酸素が十分に脳に回らずに脳が傷ついたり、脳出血や脳梗塞を起こしたり、脳が十分に成長しなかったりして起こります。

麻痺を起こす原因は他にもあるので、診察を受け、脳以外の病気やケガではないかについても診てもらいます。治療の可能性についても尋ねておきましょう。

姿勢や反射などをチェックし、これに既往歴、発達歴などを参考に診断されます。

診断が確定したら、リハビリテーションを行いながら経過をみます。

リハビリテーションでは、筋肉の過度の緊張をストレッチなどでやわらげた後、寝返り、肘遣い、起き上がり、四つん這い、立ち上がり、伝え歩きなどの動作を繰り返し練習します。肘や手で体を支えて頭を上げる、座位や立位の姿勢を保って体を支える練習もします。

4~5歳になり、運動発達が鈍ってきたときは筋肉の過度の緊張を整形外科手術によってやわらげ、運動機能を向上させる選択肢もあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 訓練は自宅でもやりましょう。ただし練習量が過度にならないように注意しましょう。子どもと楽しく練習ができる程度で十分です。