骨軟部の腫瘍・腫瘤は骨組織や、筋肉や脂肪などの軟部組織にできる腫瘍・腫瘤です。

腫れや痛みが主な症状です。

良性のものから悪性のものまで種類は多く、発生頻度が少ないために診断・治療が難しい病気です。早期に専門の施設で検査と診断を受けることが大事です。

検査は、最初に単純X線検査を行います。脂肪腫など良性の場合は経過観察することもあります。しかし、痛みなどの症状がある場合や悪性が疑われるときは、引き続き、MRI検査や、針で組織の一部を採って顕微鏡で調べる針生検、切開して組織の一部を採って顕微鏡で調べる切開生検を行います。

治療は、腫瘍・腫瘤いずれも手術が基本です。悪性の場合は種類や病状に応じて化学療法や放射線療法を行います。特に骨肉腫やユーイング肉腫の場合は化学療法が必要です。

手術後は、良性の場合でも定期的に受診し、再発や転移を調べます。悪性腫瘍の場合の再発・転移は手術後2年以内が多く、5年以上経過すれば病気は治癒と判断されます。定期検診は忘れずに受診しましょう。