変形性脊椎症(頚部神経根症)は、頚部の老化に伴う変性により神経根(神経が脊椎から枝分れする根元)が圧迫される病気です。
年齢は40~60歳代に多く、まれな病気ではありません。
発症は、首や肩甲骨のあたりの痛みから始まることが多く、次いで腕や手に痛みやしびれが生じます。多くの場合、右側あるいは左側の片側だけに症状が出ます。
治療は保存的治療を行います。手術をしなくても、効果があります。
ただし、治療開始後、4カ月を経ても症状の改善が期待通りでない場合は手術の対象になります。その場合も手術により改善します。
手に力が入らない、箸使いやボタンかけができない、書字がぎこちない、書くのが不自由である、肩や腕が上がらないなどがみられる場合は、手術が早めに必要になります。