馬尾は、脳から伸びる脊髄が枝分かれした細い神経です。背骨の中(脊柱管)で硬膜という膜に覆われ、髄液という水に囲まれています。

馬尾腫瘍は、腰の部分の硬膜の中にできた腫瘍のことです。馬尾から発生したものが多数ですが、その他の組織から発生するものもあります。

原因は不明です。

脳からの指令や全身からの信号は脊髄や馬尾を通って行き来します。馬尾腫瘍が生じると、馬尾が圧迫され、腰痛や下肢のしびれ、麻痺などが見られます。腰部の脊柱管は太いため、症状が現れないこともあります。

単純X線検査、CT検査、MIR検査などが行われます。

症状が軽く検査で悪性の可能性が低いときは、しばらく様子をみることがあります。その場合でも、定期的にMRI検査は受けましょう。

症状が強い場合や腫瘍が大きな場合は手術が検討されます。