慢性腰痛は、3カ月以上も腰の重さやだるさ、痛みが続く症状です。一時的に軽快してもまた、腰痛がぶり返します。

原因不明のことが多く、家庭や職場の環境やストレスが深く関与しています。家事や作業をする上で何か腰痛を起こすような問題点はないか考えてみましょう。

慢性腰痛は、病気というよりは、「不健康」な状態という全体像でとらえたほうがいいでしょう。

肥満や冷えが、症状を重くすることがあります。

腰痛と同時に長期にわたるストレス、不安、うつがあるときは、精神科や心療内科に相談し、共同で治療に当たります。

いつでもどこでも手軽にできる運動としてウォーキングをすすめます。状況に応じた目標を立てましょう。

ストレッチで柔軟性を高め、腹筋や背筋を鍛えて腰への負担を軽くします。

痛み止めや、筋肉の緊張をほぐす薬のほか、抗うつ薬で効果が出ることがあります。

ホットパックなどで腰を温めるなど、温熱療法で血流を改善して、緊張をほぐします。ただし、炎症を起こしているときは避けましょう。

腰部を引っ張り上げる牽引療法で腰の緊張をほぐします。あまり効果がみられないときは、長期の牽引は避けましょう。

排尿・排便障害を併発するときは、緊急に手術を行うこともあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 長時間、同じ姿勢を取らないようにしましょう。
  • 高いヒール、軟らかすぎるベッドなど姿勢を崩すものの使用は避けましょう。
  • 冷えに注意しましょう。
  • ストレスをためないようにしましょう。
  • 肥満に注意しましょう。