脊柱変形の原因には、若年者では特発性側弯症、高齢者では腰椎変性側弯症が挙げられます。

若年者の変形は現時点で痛みなどの症状がなくても、成長に伴い悪化することがあるので、注意が必要です。

高齢者の場合は、日常生活の動作に大きな障害となる場合があります。

脊柱変形に対する治療法は進歩しており、以前は不可能だった変形が治療可能になっています。

特発性側弯症の場合は、経過観察、装具治療、手術治療のいずれかを症状によって選択します。また、運動訓練を併用することもあります。ただし、マッサージやカイロプラクティックの有効性は科学的には確認されていません。

高齢者の場合の治療の選択は、年齢と変形の程度により異なります。一般に、側弯症が25度以下では経過観察、25~45度の場合に装具治療が行われ、45度以上が手術の適応となります。

若年者の場合、放置すると変形が進行し重篤な機能障害を招くことがあります。必ず受診し、医師の指示に従ってください。