脚長不等は、両足の長さが異なる病気です。生まれたときから左右の足に差が見られる場合、成長するにしたがって左右の差が目立ってくる場合、骨折などのケガや事故により差が生じる場合があります。

左右の足の差が2~2.5cmになり、歩き方などに不都合が生じるようなときには補正の必要が出てきます。

検査では、血管腫や股関節の異常などの合併症の有無を調べます。脚長差により悪化する場合があるからです。

成長に伴って脚長差は変化するので、長期にわたって経過を観察していきます。

短いほうの脚に、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)を合併している場合は、足底板を装着する保存的治療を行います。臼蓋形成不全は、股関節の骨盤側のかぶりが変形している病気です。

脚長差が大きくなった場合は、長いほうの脚の成長を抑える骨端線抑制術や、短いほうの脚を長くする仮骨延長術の手術を行います。