アキレス腱断裂は、ふくらはぎの筋肉が緊張しているつま先の状態に、さらに強力な力が加わって発症します。

発症要因に、加齢現象や、以前からの足の使いすぎによる腱のほころびが内在するとも考えられます。

腱が断裂すると、下腿三頭筋の筋力が低下するため、つま先立ちが困難になります。放置すると、踏ん張る力がなくなり、日常生活に支障をきたします。

治療はギプスや装具を使用する保存療法と、腱を縫合する手術療法があります。

活動を元のように行うことができるようにしたい、日常生活に支障がない状態で過ごしたいというなら、手術を勧めます。

手術は、局部麻酔の場合は外来治療でも十分ですが、腰椎麻酔や全身麻酔で行う場合は術前術後管理が必要なために入院が必要です。

ギプス歩行で帰宅することを望む場合は、3週間の入院が必要になります。

どのような場合にも数カ月にわたる、しっかりしたリハビリテーションが必要です。

ギプス固定中は転倒やうっかり強く患部のアキレス腱をつくと、再断裂の可能性があるので注意しましょう。