クラゲ刺傷(ししょう)はクラゲ咬傷(こうしょう)とも呼ばれ、クラゲに刺されることによって起きる皮膚・全身症状をいいます。
日本では、8~9月の海水浴シーズンに多発します。
刺された皮膚は赤く腫れあがり、ヒリヒリ、ズキンズキンとした痛みまたは痒みを伴います。クラゲの種類や刺された数、大きさなどによっては、水疱や皮膚壊死を起こしたり、場合によっては全身症状が現れて死に至ることもあります。
刺されたときの状況と皮膚所見、クラゲの目撃情報から総合的に診断されます。
軽い皮膚症状のみであれば痛み止めの内服や外用薬で治療します。呼吸が苦しい、血圧が低下しているなど重症化している場合は、入院が必要となります。
帰宅後、皮膚の痛みが強くなる、刺された皮膚の色が悪くなる、呼吸が苦しい、ふらふらするなどの症状が現れた場合は、急いで再受診してください。
<対処法>
クラゲに刺されたと思ったら、速やかに陸に上がりましょう。
皮膚に残ったクラゲの触手は、むやみに触ったりせず、海水をかけたり、手袋などで手を保護して除去したり、クレジットカードのようなプラスチックで優しく取り除きましょう。その後、患部を40~45度程度の温水に20分ほど浸けると痛みがやわらぐといわれています。
クラゲの種類によっては、食酢をかけると毒の注入を促進する可能性があるので勧められません。アルコールや尿をかけても効果は得られません。
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