やけどの重症度はやけどの深さと面積に関係しています。重症熱傷は、やけどの深さが表皮の内側にある真皮の奥深くまで損傷し、やけどの面積が30%以上の場合や、皮膚全層が損傷して、やけどの面積が10%以上の場合をいいます。また、顔面・手足、外陰部、気道に熱傷がある場合や、軟部組織の損傷や骨折が見られる場合は、重症熱傷になります。

熱傷による炎症で高度の脱水が起こり、それによる多臓器の障害が生じます。

急性期は輸液による治療と皮膚の局所治療を行います。

熱傷している皮膚は、細菌などが体内に侵入するのを防ぐバリアー機能を失っているため、感染を起こしやすく、それが原因で、全身に感染が広がることがあります。そのため、なるべく早く熱傷で壊死した皮膚を除去し、植皮を行う必要があります。

熱傷の程度で範囲は時間とともに広がることがあります。