酸やアルカリなどの化学薬品によるやけど(熱傷)で症状が進行し、やけどによる範囲や深さが大きくなることがあります。

やけど部分の色は化学薬品によって異なります。酸の場合は、皮膚は褐色や黄色になり、アルカリの場合は、皮膚は白色から褐色になり皮膚は軟化します。

治療の基本は原因物質の除去と洗浄です。手につかないようにして布などで軽く押さえるように拭き取り、水で十分に洗い流します。

中和剤がある場合もありますが、その場合でも基本は付着した化学物質の除去と洗浄です。

やけどが小範囲で浅い損傷なら、通常のやけどと同じように治ります。しかし、原因物質によっては全身に中毒症状が出ることがあるので、注意して観察しましょう。

やけど部分に発赤や熱感が出たり、膿が出たりしたときは、感染の疑いがあるので、早めに受診しましょう。

発熱、 倦怠感が強い、呼吸が苦しい、頭痛などの症状がみられるときも、迷わず受診しましょう。