アナフィラキシーは、死に至ることもある重症のアレルギーです。

原因は、食物、薬剤、虫刺され(主にハチ)、運動などがあげられ、人によって原因は異なります。

症状は、皮膚の赤みやかゆみ、じんましん、のどや口のまわりの腫れ、息苦しさ、腹痛、下痢、ふらつき、失神などです。

いったん症状がおさまっても、3日間は再び悪化する可能性があります。

今後は、生涯にわたって再発する危険性があり、アレルギーとなる原因を避けることがもっとも重要です。

ただし、乳幼児期の鶏卵、牛乳、小麦、大豆アレルギーは、6歳までに80~90%が耐性を獲得して、症状を起こさなくなります。

アナフィラキシーは症状と経過から診断されます。直前数時間の食事の摂取や置かれていた状況などの情報が大切です。

症状が出たときはすぐアドレナリンの筋肉注射をする必要があります。症状と重症度に応じて点滴や内服薬を使用します。

症状が重い場合や長引くと予想される場合は、入院して経過観察します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • アナフィラキシー症状を自覚したら、(あれば)すぐにエピペンを使用し、医療機関を受診しましょう。
  • 原因物質を記したメモ、携帯電話、(あれば)エピペンを常に携帯しましょう。
  • (食物アレルギーの方)食品成分表示を確認しましょう。
  • (薬剤アレルギーの方)医療機関の受診時には、原因薬剤を必ず申告しましょう。
  • (食物や薬剤アレルギーの方)原因物質を食べたり飲んだりすること
  • (昆虫毒アレルギーの方)昆虫のいる環境、皮膚の露出、香水や明るい色の服を身につけること