コンパートメントとは、上肢や下肢の筋や血管、神経が、骨や筋膜、骨間膜に囲まれている構造をいいます。

コンパートメント症候群は、事故やケガをしたときに、内出血やむくみにより内圧が上昇して部位に腫れが強く表れ、その結果、強い痛みが生じ、筋肉の壊死や血流障害、神経障害がみられることをいいます。

検査では、腫れの程度を知るために針を刺して圧を測定し、腫れの原因を調べるためにX線検査やCT検査を行い、診断を確定します。

腫れを軽減するために、皮膚や筋膜を切開する緊急手術をすることがあります。十分に腫れが引くまで切開した部分は縫合しません。

原因となっている骨折などのケガに対する応急処置を行います。複数回の手術が必要になります。

腫れが改善しない場合、感染がひどい場合、全身状態を悪くする場合には、切断の必要も出てきます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 喫煙により創壊死、感染、そして切断などの悪い転機をたどることがあるので、禁煙しましょう。