肺炎とは、発熱や咳が見られ、時には呼吸困難をきたす肺の病気です。

原因は、細菌やウイルス、マイコプラズマなどによるものが多く見られます。

乳児や幼児は重症化しやすいので注意が必要です。多呼吸(頻呼吸)、小鼻がぴくぴくする、のど仏のあたりがペコペコする、顔色が悪い、唸るような症状があるという場合は救急受診しましょう。入院加療が必要になります。

痙攣、嘔吐・下痢などの随伴症状が出て、ぐったりして元気がない、食べ物や飲み物を摂取できないといった場合も受診しましょう。入院加療が必要になります。

多呼吸の目安は、1歳未満は1分間に50回以上、1~5歳は40回以上、6歳以上は30回以上をいいます。

発熱は防御反応の一種なので、食欲不振や体力消耗などの症状がないなら、なるべく解熱剤は使わないようにしましょう。本人がつらそうな場合に使います。

解熱剤は必要ならアセトアミノフェン、イブプロフェンが認められています。アスピリンは小児の脳症との関連性が指摘されているので服薬は避けましょう。

細菌やマイコプラズマは抗菌薬で治療しますが、ウイルスの場合は、抗菌薬は無効です。

咳は、気道が炎症を起こした結果産生される分泌物などを排出するための防御反応です。時間の経過とともに軽快します。

治療後、2~3日経過しても改善傾向がないときは治療を変更します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 小児は成人に比べ脱水症になりやすいので、水分を補給し、室内の乾燥を防ぎましょう。
  • 身体の代謝の変化をきたさないようにするために、キャンディやくず湯などを摂取させましょう。
  • 入浴は全身状態が改善してからです。