廃用症候群とは、安静や社会的な関わりの低下等によって、心身の機能低下を来すものです。単に筋力低下を起こすだけでなく、認知機能の低下も引き起こします。さらに、心臓・肺の機能低下、意欲の低下、食欲の低下などにも影響します。

予防には、運動を続けること、他者との関わりを持ち続けること、バランスの良い食事を取ること等が重要です。

近年、新型コロナウィルスの感染予防に、外出(他者との接触)を避けることがあります。感染症対策としては有効なことではありますが、廃用症候群から生じる心身の機能低下(感染症とは別の健康への影響)が危惧されます。

感染症予防を図りながらも、外出の機会、リハビリの機会を増やすこと、自宅にいても廃用症候群の予防を意識することなど、留意してください。家族内の関わり(コミュニケーションをたくさんとること、運動を促すこと等)も大切です。

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