骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気です。
骨折すると日常生活が不便になり、死亡のリスクも高まります。大腿部骨折を起こすと、寝たきりのリスクが高まります。
骨量は20歳ころにピークを迎え、加齢に伴い徐々に低下しますが、女性の場合、閉経を迎えると、急激に低下します。
女性ホルモンの一種のエストロゲンは骨の新陳代謝に対して骨吸収を緩やかにして骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。閉経後はこのエストロゲンが低下するため骨量も低下するのです。
ダイエットも、ホルモンのアンバランスや栄養不足を招いて骨量に影響を与えます。
予防には、適切な運動、栄養、カルシウムの摂取が大事です。
女性ホルモン製剤、ビタミンK2製剤、活性型ビタミンD3製剤などの薬を内服します。薬は継続することが大事です。決められた用法を守りましょう。
治療開始後は定期的な骨量測定、骨代謝マーカーの測定を行い、薬物効果の判定をします。
腰や背中に痛みが生じるときは椎体に骨折を起こしていることが疑われます。早めに受診しましょう。