自己炎症性疾患とは、体質として炎症・発熱を繰り返す一連の病気です。

原因は、炎症に関する遺伝子の異常です。診断を確定するためには、遺伝子検査が重要です。

炎症が繰り返し起きることにより臓器に障害が生じることがあります。合併症を予防するためにも早期発見・早期治療が必要です。

この疾患が詳しくわかるようになったのは2000年前後からです。診断治療が進んできたのはここ10年くらいのことです。それまではリウマチ膠原病として診断されていた患者さんが大多数です。

治療としては、炎症を抑える薬を使用します。炎症を抑える薬は、同時に免疫を抑える場合が多く、免疫低下による副作用にも注意が必要です。

合併症を予防するためにも定期的な受診が必要です。

発熱したときは、自己炎症性疾患によるものか感染症によるものかを検査するためにも、1日を越えて熱が続くようなら、また全身症状が思わしくないなら早めに受診しましょう。

内服薬は炎症を抑えるための薬です。自己判断で減薬したり、薬を中止したりするのは止めましょう。