疲労は多くの人が訴える症状です。人口の6~8%が訴えているというデータもあります。
原因は多岐にわたり、精神疾患や睡眠障害、感染症、心臓呼吸器疾患、膠原病などの疾患を伴うこともあります。特にうつ病や不安障害、睡眠障害の頻度が多くみられます。
疲労に関しては、診察や問診から原因となる病気が疑われる以外は、検査をしても診断に役立つことは少ないので、症状の治療と並行して、必要に応じて検査を行います。
原因となる病気があれば、その病気を治します。特に疲労の訴えには睡眠障害の合併が半数以上にみられるとの報告もあります。睡眠により疲労感が改善する場合は、睡眠障害に準じた治療を行います。
体重減少、発熱、息切れや動悸などの症状が新たに出てきたときは再受診しましょう。
家族や周りの人には疲れやすい状態にいることを伝えておきましょう。疲れ果てて死にたいと思うときには、再受診して主治医に相談しましょう。