ビタミンB1の摂取不足によって引き起こされる脳症です。
アルコール大量摂取、肥満手術、経口摂取が不良な状態などで起こります。
症状として、意識障害、眼球の運動障害、歩行障害が3徴として有名ですが、必ずしも3つの症状がすべて揃うわけではありません。
後遺症としてコルサコフ症候群と呼ばれる、記憶障害、見当識障害、作話を呈する脳の機能障害が残ることがあります。
ビタミンB1の大量投与によって治療しますが、摂取不足が続く場合には長期にわたる補充療法が必要です。
診断は血中のビタミンB1を測定して、低いことを確認しますが、すぐには結果が出ないので症状から治療を開始します。
ビタミンB1を大量に静脈内投与することはまれにアレルギーが起こることがありますが、副作用は少ない治療法です。
頭部MR検査で特徴的な所見がみられ、診断に役立ちますので、ほかの脳の疾患も除外する必要もあることから、頭部MR検査を行います。
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治療しないと命に関わる疾患であり、入院による治療が必要です。
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