痛風は尿酸が体内に結晶となってたまり、激しい関節炎を起こします。
尿酸塩結晶による急性の関節炎を痛風発作とよびます。痛みは激烈ですが初期には10日程度で自然に治ります。
痛風発作を繰り返しても放置していると慢性の多発性関節炎になり、関節の変形や尿路結石、腎臓障害を合併します。
男性に多い病気で、成人男性の1~1.5%に起きます。元になる高尿酸血症は成人男性の25%~30%にみられます。
食事、アルコール、肥満などで血中の尿酸が増加するので、まず食事療法、ライフスタイルの見直しが必要です。
痛風発作は痛み止めなどで治療しますが、元にある高尿酸血症の是正が治療には必要です。
検診などで尿酸が高いといわれたことがあり、足の関節が急に腫れて痛みだした場合痛風の可能性が高いです。
痛風の治療は、急性関節炎の治療と、尿酸を下げる治療の2つからなります。
高尿酸血症の治療は、まず食事療法・運動療法を行い、それでも尿酸が高ければ薬物治療をします。
痛風発作をおこしたり、尿路結石を合併した場合は、尿酸を下げる薬物治療が必要です。
尿酸を下げる治療の開始後しばらくは痛風発作がでやすくなります。