インフルエンザ脳症はインフルエンザウイルス感染症に伴う急性脳症をいいます。

急性脳症とは発熱を伴い意識が一定期間(24時間以上とすることが多いです。)正常でない状態をいいます。

こどもに多く発症します。1割弱が死亡し、1割強に後遺症を残す重症な疾患です。

全身管理を必要とし、多くは集中治療室で治療を行います。

診断には頭部CTやMRI、脳波検査などを補助的に組み合わせて行うこともあります。

治療は全身管理、抗ウイルス薬による治療が行われます。

特効薬のようなものはなく、何が適切な治療かわかっていないことも多いのが現状です。

普段の生活で気をつけてほしいこと

注意事項

  • インフルエンザ脳症は非常に重症な疾患です。しかしインフルエンザ脳症のみならず、急性脳症の適切な検査治療はわかっていないことが多いのが現状です。
  • インフルエンザシーズンが来ると不安に駆られることと思いますが、重要なのは予防です。予防接種をシーズン前に接種すること、また流行期において手指衛生、マスクの適切な着用をしてください。