血管炎は血管に炎症がおきて様々な症状を起こす疾患です。

血管は全身に広がっておりダメージをうけた血管によって症状がきまるため、非常にたくさんの症状を起こします。

具体的には発熱、倦怠感、筋痛、関節痛、腹痛や消化管出血などの消化器症状、咳、痰、息切れなどの呼吸苦症状、足のしびれなどの神経の症状、腎不全など多岐にわたります。

原因ははっきりしないことが多くステロイドなどの免疫抑制剤が使用されます。ときに薬剤が原因でその場合は薬剤の中止で改善することがあります。

治療期間は長くなることが多く、根気よく継続していくことが必要です。

病変の広がりを調べるためにいくつか検査が必要です。

採血、尿検査、CT、MRIが必要になることもあります。特に大事なのは組織を取って、直接血管炎の証明をすることです。そのため皮膚や腎臓、神経を取ってきて調べることがあります。その結果で治療の内容が決まります。

基本的治療はステロイドの内服になります。糖尿病、骨粗鬆症、感染症などの副作用がありその予防も行っていきます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 薬は必ず内服すること。
  • 発熱、咳、倦怠感や治療前の症状が出現したときには副作用や血管炎の再燃が疑われるため、すぐに受診してください。
  • 自己判断でステロイドを中断すると副腎不全という命にかかわる病気になることがありますので、絶対にしないでください。