視神経脊髄炎とは、視神経および脊髄に炎症が起きることにより、視力障害や複視、麻痺、感覚障害をきたす疾患です。

以前は原因不明でしたが、最近では免疫関連疾患と判明し、適切な治療を行うことで失明や半身不随に至ることが少なくなってきました。

しかし、免疫疾患で行われるステロイド薬治療に抵抗性のことが多く、視神経脊髄炎が疑われたら、早期に神経眼科専門医もしくは神経内科医にご相談していただく必要があります。

重症の視神経炎や脊髄炎が疑われたら、採血を行い、血清中の抗アクアポリン4(AQP4)抗体を測定する必要があります。

抗アクアポリン4抗体陽性の場合は、ステロイドパルス療法に続いて、免疫グロブリン療法や血液浄化療法を行うことがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 視神経脊髄炎は、長期間にわたり副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制剤を内服するので、胃腸障害、骨密度低下、風邪が治りづらいという欠点があり、注意が必要です。