プール熱は発熱、咽頭炎、結膜充血を主な特徴とするアデノウィルスによる感染症で、咽頭結膜熱とも呼ばれます。

症状としては、感染して5~7日後に、上記症状が出現します。

また、上記症状以外にも、頭痛、嘔吐、腹痛、食欲不振、倦怠感を伴うことがあります。

プ—ル熱は、学校保健安全法により「主要症状が消退した後二日を経過するまで」出席停止期間のため、上記症状が現れたら、必ず医療機関を受診しましょう。

感染は、飛沫感染や、手指や糞便を介した接触感染によります。また、プールを介する場合には、汚染した水から結膜への直接侵入によります。

通常は、自然に軽快します。治療の目的は、発熱、痛みなどの症状を和らげることです。抗菌薬や抗ウイルス薬は無効です。

咽頭痛や発熱はアセトアミノフェンなどの市販薬で治療します。肝障害や腎機能障害を防ぐため、用量をきちんと守りましょう。アスピリンは15歳以下ではライ症候群や肝障害の恐れがあるので使用しません

通常は、3~7日間で症状は軽減し、それに伴い食欲も回復してきます。

咽頭痛などにより食べ物をかむことが難しく、食事摂取が回復しない場合は、プリンやゼリーなどのやわらかい食事やジュースなどをとってください。

高熱、咽頭痛による脱水症状がある場合、点滴による治療が必要となる場合があります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • プール熱が疑わしいと思ったら、医療機関を受診してきちんと診断してもらいましょう。
  • 感染初期は十分に休養しましょう。
  • 十分な水分を補給しましょう。
  • 症状が消退した後2日を経過する前にほかの子どもと接触しないように気をつけましょう。