嘔吐、嗜眠傾向が主訴であり、尿ケトン体が陽性となります。

飢餓状態や感染による発熱が本症発症の誘因となり得ます。

1歳ないし2歳以降が好発年齢で、成長に伴い筋肉量が増加すると発症しにくくなります。10歳以降はほとんど起きません。

幼児で、飢餓状態や感染症罹患時において、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、嗜眠傾向を認める場合は、本症を疑います。ただし、早急な治療が必要な重篤な疾患を鑑別することが重要となります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
アセトン血性嘔吐症の発症を予防するために、外出など疲労やストレスが予想される状況では、糖分・水分をこまめに摂り、過剰の脂肪分の摂取を避けるようにします。また、長時間の飢餓を避けるため、夕食の摂取量が少ない場合は、就寝前にパンやおにぎりなどの炭水化物を含む食事をするようにしましょう。