ネフローゼ症候群とは、尿に蛋白がたくさん漏れ出てしまうために、血液中の蛋白が減り、むくみ(浮腫)が出てくる病気です。患者さん自身が、足のむくみや尿の泡立ちで気づくことがあります。

ネフローゼ症候群のうち、糖尿病など他に原因が明確なものを二次性ネフローゼ症候群、明らかな原因がないものを一次性ネフローゼ症候群といいます。

一次性ネフローゼ症候群には、微小変化型ネフローゼ症候群、巣状分節性糸球体硬化症、膜性腎症などいろいろな種類があります。病状や病気の進行は病気の種類によって異なります。

治療は食事療法による減塩や血圧を下げる薬の内服に加え、積極的に治療する場合は副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬を使います。

ネフローゼ症候群は採血検査で血清アルブミンを、尿検査でタンパクを測定することで診断されます。

病気の種類を調べるために、腎生検が必要です。

一次性ネフローゼ症候群は国の指定難病となっています。登録すると一部の方は医療費の補助を受けることができます。