サプリメントとは一般に、日常の食事では不足しがちな栄養素を補う食品を指します。したがって、本来は病気の治癒を目的とするものではありません。

サプリメントに含まれる有効成分の中には、人に対する効果がしっかりと証明されていないものや有害なものもたくさんあります。

今現在、医療機関で治療を受けている方の場合、サプリメントの摂取は治療に影響を与えたり、治療している病気を悪化させることもあります。特に慢性疾患がある方は、サプリメントの服用について主治医とよく相談しましょう。

栄養バランスに偏りのない食事をとっていれば、積極的にサプリメントを摂取する必要性はあまり高くありません。サプリメントはあくまでも栄養を補うためのものであることを知っておきましょう。

サプリメントの中には処方薬との飲み合わせが悪かったり、処方薬の効き目が弱まったりして現在行っている治療に支障が出るものがあります。特に慢性疾患のある方がサプリメントを摂取する際には、医師または薬剤師に必ず相談してください。

サプリメントの商品名と摂取期間をお薬手帳などに記録しておくと、医師や薬剤師に相談する際に役立ちます。

サプリメントの摂取で副作用が起きることがあります。体調変化がみられた場合には主治医や医療機関へ相談してください。

医療機関を受診して副作用が明らかになった場合には医療機関を通じて保健所へ報告してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 安全性が確立しているサプリメントを選びましょう。
  • 摂取する際には医師または薬剤師に相談してください。
  • 栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
  • サプリメントで体調が改善しない場合には、医師または薬剤師に相談してください。
  • 可能な限り複数のサプリメントの摂取は避けてください。
  • サプリメントの摂取にあたり、必ず用法用量を守り、多量に服用しないでください。
  • 主治医に相談せず、処方薬とサプリメントを併用することはしないでください。
  • サプリメントを飲んでいるからといって偏った食事をしないようにしましょう。
  • 症状が悪化してきているのに主治医に相談せず、サプリメントで様子をみることは避けてください。
  • サプリメントを他人にすすめてはいけません。
  • 大きな有効性が示されているサプリメントはほとんどありません。値段が高いからといって有効性が高いわけではないのです。高価なサプリメントの購入は避けましょう。
  • 長期間にわたりサプリメントを摂取することは避けてください。病気を予防するような効果が認められたサプリメントはほとんど存在しません。
  • 妊婦・授乳婦や脆弱な高齢者は、サプリメントの摂取を避けましょう。