更年期障害は、閉経に向かう過程で女性ホルモンが大きくゆらぎながら減っていくことによって起こります。

それまで規則的だった月経の周期が乱れる頃からいろいろな症状が少しずつ表れてきます。

性格などの心理的因子や対人関係のストレスなど社会的因子の影響を受けて、症状が重くなることがあります。

体や心の症状を抱えながら、更年期の問題とは気づかず、ひとりでがまんしてしまう方も多くいます。

がまんするだけではなかなかよくならないのですが、適切な治療を受けると多くの場合に症状が軽快します。

まずはご自分の自覚されている様々な症状について、詳しい質問票に記入していただきます。ご自分の抱えている心理的・社会的なストレス因子や生活習慣についてもお話していただく必要があります。

他の病気が隠されていないかどうかを調べるために、診察や血液検査が必要になることがあります。

まずは食事や運動などの生活習慣を見直していきます。その上で必要な場合には、ホルモン療法・漢方薬・向精神薬などのお薬による治療を、よく相談しながら行っていきます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 食事や運動などの生活習慣について決めたことを、なるべく守るようにしましょう。
  • 相談の上で決まったお薬は、なるべく指示通りに服用するようにしましょう。
  • いったん服用を開始したお薬を自己判断で中止すると、かえって症状が悪化することがあります。服用を中止したいと思った時には必ず相談してください。