病歴:36歳、男性。初診の1カ月前より、躯幹、四肢に自覚症状のない紅斑、紅色局面が出現してきた。
診察:躯幹、四肢の紅斑局面を認め、手掌、足底部の紅色局面は一部に角化傾向がみられる(a)。
診断のためのテストとその結果:薬剤内服歴はなく、躯幹の皮疹も尋常性乾癬とは異なるため、梅毒を疑い、梅毒抗体検査を行った。RPRカードテスト64倍、TPHA1280倍であり梅毒2期疹の丘疹性梅毒疹と乾癬性梅毒を合併した症例と診断した。
治療:ユナシンの内服を8週間行った。
転帰:皮疹は2週間程で軽快した(b)。