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顔面のシミを主訴に来院した患者の色素病変の内訳
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シミは皮膚科の教科書では肝斑の俗称とされている。しかし「シミ」を主訴に病院を訪れる患者をみてみると、肝斑の患者は意外と少なく、大部分は老人性色素斑(図<図表>)あるいは扁平な脂漏性角化症(図<図表>)で、なかには遅発性の太田母斑(FDM)(図<図表>,表<図表>,図<図表>,図<図表>,図<図表>,図<図表>,図<図表>)や色素性母斑の場合も少なくない。また化粧品かぶれなどの炎症後色素沈着や固定薬疹(図<図表>)なども含まれている。実際に帝京大学医学部付属病院皮膚科を受診した顔面の色素病変患者を調べてみると、シミを主訴にする患者が最も多く、シミを主訴に来院する患者の60%近くは老人性色素斑で、12%はFDM(太田母斑も含む)であった。次いで扁平な老人性疣贅(脂漏性角化症)が7%を占め、皮膚科教科書でその俗称がシミとされている肝斑は、わずか5%にすぎなかった。

出典

img 1:  渡辺晋一:シミ・ソバカスの実態、香粧会誌 2000;24: 290.