Type A:後弓が安定しており骨盤輪は正常な損傷
第1群は腸骨棘(A1.1)、腸骨稜(A1.2)および坐骨結節(A1.3)の裂離骨折である。
第2群は寛骨骨折、すなわち直接の打撲による腸骨翼(A2.1)、片側前弓(A2.2)および前弓2箇所(A2.3)の損傷である。
第3群はS2より尾側の仙骨横骨折、すなわち仙尾関節脱臼(A3.1)、転位を伴わない仙骨骨折(A3.2)および転位を伴う仙骨骨折(A3.3)である。
Type B:不完全な離断(内側への回旋を伴う)
内側方向または外側の圧迫外力によって、仙骨前部の圧迫損傷(B2.1)、仙腸関節の部分骨折と亜脱臼(B2.2)、腸骨翼後部の不完全骨折(B2.3)が生じる。
Type C:完全な離断
完全な離断には、方側性の場合と両側性の場合がある。片側性の離断は、腸骨翼(C1.1)、仙腸関節(C1.2)または仙骨(C1.3)に発生する。両側性の損傷は、不完全損傷、完全損傷、全体にわたる完全損傷が組み合わさったものとなるが、この図には提示していない。