胃粘膜保護作用:粘膜の病巣に薬が結合することで保護膜を形成する。この結合は病巣部位に存在するタンパク成分と結合することで形成される。
肉芽形成促進作用:直接的に病巣部位に作用して肉芽形成を行うことで病巣部の修復を促進する。
胃粘膜液増量作用:胃粘膜表面にある上皮細胞から粘液の分泌が行われる。この粘液は塩酸に溶かされない性質があるので粘膜を保護することができる。
胃粘膜血流増加作用:胃壁にある微小血管中の血流量を増加させることで胃細胞は栄養の補給量を増やし新しい細胞を作ることで胃粘膜を強化する。
細胞保護作用:胃粘膜でプロスタグランジンは塩酸、強アルカリ、エタノール、熱湯等から保護する力を発揮し、このことを細胞保護作用(サイトプロテクション)と呼んでいる。その中心はプロスタグランジンE2で、鎮痛薬による胃粘膜に対する副作用対策として重要となっている。