大動脈瘤の大きさはどのようにして計測するか
推奨:大動脈瘤径の計測は、大動脈長軸に直交する断面像において、長径と短径を計測する。
腹部大動脈など、エコー計測が可能な部位では,測定時に大動脈長軸に直交する断面像を正確に作成することが重要である。これが困難な場合、腹部エコー検査では前後径を指標とする。
CT・MRI検査においては、検査実施施設においてMPR像を作成し、大動脈蛇行部位における頭尾側拡大を評価する。設備がない場合は最大短径を指標とするが、瘤が描出されるスライス数とスライス幅から、頭尾側方向の拡張を見落とさないように注意する[1]。
参考文献:
- 日本循環器学会/日本心臓血管外科学会/日本胸部外科学会/日本血管外科学会合同ガイドライン:2020年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン、2020, p36.